今年のゴールデンウィークは、まぁ〜よく本を読んでいる。
「お金を使いたくない!」
「人に揉みくちゃにされたくない!」
というのもあるけれど、
それよりも何よりも、
ひとり静かに読書している時間が
たまらなく愛おしく、心地よい。
こんな贅沢な時間あります?
でもそれだけだろうか?
と、もう少し深く覗き込んでみると、
どうやらそれだけではないみたい。
ならばどうしてこんなに読書をしているのだろう?
暫定的な結論として、
「生きていくための言葉や物語を探している」
ということなのかもしれない。
長い間フリーランスとして活動してきて、
少しの楽しいことと多くの辛いことや恐ろしいことを体験してきた。
▶︎心の平穏はどこから来る? 孟子の言葉と私のフリーランス経験
その闇から、数年前に脱出したことで、
最近では自分と向き合い、そして今まで縁がなかった
「自分を労る」という時間を作れるようになった。
そして改めて思うんです。
「もうあんな時代には戻りたくない」と。
世は人生100年時代。
心が不安定なまま、あと50年を生きていくにはツラすぎる。
健康寿命を考えてもあと30年・・・。
だからきっと探しているんだろう。
「生きていくための言葉や物語」を。
それはきっと、それっぽいテーマでまとめてある書籍もあるでしょう。
しかしそれは多くの人に当てはまることがあっても、自分には全く当てはまらない。
ならばたくさん読むしかない。
たくさんの本と出合い、自分自身の経験や価値観と共鳴するものを見つけ出すしかない。
そう。人生後半戦を生きるためのお守りのような言葉や物語を。
だからきっと自分にとって読書とは、
人生後半戦を快適に生き抜くための
手引き書・取扱説明書を作るための素材を集めている。
そういう行為なのもしれない。
ボンヤリ近所を散歩しながら考えたのは、概ねそんなことでした。