素晴らしい漫画に出会ってしまった。
私の中の私がハゲシク共鳴しています。
その漫画がコチラ。
【あらすじ】(Amazonより引用)
勉強もバイトも続かないドロップアウトぎみなヤンキーの小林。ある日彼のクラスに変わり者の宇野が転校してくる。
小林が先輩から怪しいバイトに誘われているところを宇野に助けられ、その出来事をきっかけに2人の距離は縮む。
宇野のことを知れば知るほど彼の生き方に惹かれ、自分も変わろうと行動する小林だったが…。
「普通」ができない正反対の2人がそれぞれ壁にぶつかりながらも楽しく生きるために奮闘する友情物語。
(Amazonより引用)
この転校生の宇野君は、肌身離さずノートを持ち歩いています。
そのノートには、「日常のルーティン」や「困った時の対処法」など、自身の取扱説明書のような内容がぎっしりと書かれています。
宇野君は、マルチタスクや臨機応変に対応するのが苦手な子です。
人混みや大きな声もとっても苦手。
そんな状況に対応するためのノート。
彼はこのノートのことを「テザー(命綱)」と呼んでいます。

そのテザーが宇野君の生活を支えています。
ある日。彼のお姉さんが、お友達になったクラスメイトの小林君に、こんなことを言います。
「普通の生活を送るのにも工夫が必要な人もいる」と。
この一言が、なんだかドキッとしたんです。
オレもじゃね?と。
わかったつもりになってることがあるんじゃないか?
それは仕事でも、人間関係でも、あらゆる暮らしの中でも。
わかったつもりでいるから、
慌てたり焦ったり不安になったりを繰り返してるんじゃないか?
傲慢になっちゃいないか?
と、しばらく自問自答を繰り返してしまいました。
宇野君のように、テザー(命綱)があったほうが生きやすくなるんじゃないだろうか?
気がつけば、使っていないノートをガサゴソと探している自分がいました。
そうだ。
最近の自分のテーマは「生きるために必要な言葉や物語を探すこと」だった。
もちろん、このブログもその記録の役割を担っているわけだけれども、その中の一軍のような言葉たちを、手元で見られるテザー(ノート)があったほうないいんじゃないだろうか?
そんなわけで、宇野君に感化され、私もテザー(命綱)を作りたいと思った次第です。
この漫画の凄いところは、宇野君にも小林君にも感情移入ができる点です。
普通のことができない宇野君。
何事も長続きしない小林君。
両者の性格に、私は共鳴してしまいます。
情報過多社会で疲弊する私たち。
そんな混沌とした狂った世界を生き抜くために必要なのは、自分オリジナルのテザー(命綱)なのかもしれませんね。
[あらすじ(1巻裏表紙より)]
勉強もバイトも続かないヤンキー高校生の小林。ある日、小林のクラスに変わり者の宇野が転校してくる。彼は立て続けに話しかけられると硬直してしまったり、沢山のことを同時に行えなかったりと“普通”のことが苦手。それでも様々な工夫をして頑張っている宇野に共鳴した小林は自分も変わろうと行動を起こす。